 |
| HOME>動物由来感染症>人から>インフルエンザ |
 |
 |
インフルエンザ【Influenza】 |
| キーワード |
フェレット、食欲不振、上部気道炎 |
| 病原体 |
インフルエンザウイルス |
| 感染動物 |
フェレット |
|
[動物の症状] 発熱、咳
[敵を知る]
インフルエンザはヒトからヒトにも伝染するウイルス病として有名で、その感染力が強いため大規模な流行を繰り返します。
その流行の始まりは、中国大陸のブタやアヒルなどのインフルエンザウイルスがその動物の体内で増殖しつつ、アヒルからブタ、ブタからヒトへと伝染する間にウイルス変異1)を起こし、毎年少しずつ違うウイルス株を作り出します。
ワクチン製造会社は、インフルエンザウイルスのウイルス変異(※1)を予想して流行前にワクチンを作りますが、年によっては予想が外れ、インフルエンザワクチンが効きにくいインフルエンザが大流行します。
そのウイルス変異のため、年毎にA香港型とかAソ連型などに分類されるのです。 1997年に香港でニワトリのA型(H5N1)インフルエンザウイルスがニワトリからヒトへ直接感染し、ヒトの死亡例が出ました。
今まではニワトリからヒトへの直接感染はない(※2)とされていましたので、これは新型のインフルエンザとして報道され、世界中を震撼させました。香港政府は拡がりを防ぐために、疑わしいニワトリの大量処分を決め、蔓延を食い止めました。
[病原体データ]
インフルエンザウイルスは、比較的弱いウイルスでアルコールなどの消毒薬や洗剤などで簡単に死滅しますが、くしゃみなどの飛沫にウイルスがたくさん含まれるため感染力は大きくなります。手指についたインフルエンザウイルスも直接の感染源となりますので、マスクだけでは防御になりません、洗剤での手洗いが効果的となります。
フェレットのインフルエンザとヒトのインフルエンザと流行時期は重なり、冬場に多く、その潜伏期は比較的短く、感染して数日で呼吸器症状が出ます。
[症例]
4匹のフェレットを飼育しているAさんは、年末に風邪をひきました。
フェレットがヒトのインフルエンザに感染することを知っていたAさんは、マスクをして気をつけて飼育していましたが、数日後に1匹が鼻水を垂らしてくしゃみをしだし、あっという間に4匹全てが風邪をひきました。
近所の動物病院で相談をすると、『ヒトのインフルエンザは、フェレットに簡単に感染しますし、フェレットからヒトにも感染します。症状はヒトのインフルエンザに似て鼻水、クシャミをします。特に、生まれたばかりのフェレットでは命に関わるような症状を示すこともあります。だから、フェレットの世話をする人がインフルエンザに感染したら、部屋を別にし、触っても感染することがあるので、世話も代わってもらう必要があります。』と言われました。
[治療]
現在のところフェレットにはワクチンはありません。対症療法(※3)で治療を行います。
ヒトはインフルエンザワクチンで予防し、かかったら同じく対症療法を行います。

| (1) |
ウイルス変異:ウイルスが増殖する時に遺伝子の複製エラーが起こり、親ウイルスと違うウイルスが作られること。インフルエンザウイルスやエイズウイルスは変異が大きいので効くワクチンを作るのが難しい |
| (2) |
直接感染はない:変異したインフルエンザウイルスがヒトにうつるためには、トリからブタ、ブタからヒトの順にならなければならない。トリから直接ヒトへは感染しないと言われていた |
| (3) |
対症療法:発熱には解熱剤、咳には咳止めという感じで症状にあわせて治療すること |
|
|
|
|