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  • マラリア 【Malaria】

    キーワード 蚊、熱帯、貧血、熱発作
    病原体 マラリア原虫
    感染動物 サル

    [動物の症状] 無症状が多い

    [ヒトの症状] 発熱、貧血、脾腫

    [感染経路] 蚊の吸血、(輸血)

    [敵を知る]
    マラリアはWHO(世界保健機構)が人類に脅威を与えている3大感染症1)の一つとして警告している病気の一つです。
    マラリアは熱帯、亜熱帯地域で多く見られ地球温暖化の進行により、その感染地域は拡がり続けています。感染地域の熱帯、亜熱帯の人口は全世界人口の約40%以上に達しています。そのため、年間3億人から5億人が感染し、小児を中心に年間150万人から270万人が命を落としていると推定されています。
    マラリア原虫を運ぶ蚊の制圧のための殺虫剤の開発とマラリアの治療薬の開発で一時は感染が減少しましたが、蚊の行動様式の変化と殺虫剤の耐性(※2)、治療薬への耐性2)により1976年よりマラリアの感染者が増える傾向にあります。
    外国で感染して国内で発症する輸入マラリアが年間120例前後発生して、ときに熱帯熱マラリアで死亡する例があります。

    [病原体データ]
    マラリア原虫は4種が知られていて、3日熱マラリア、4日熱マラリア、卵形マラリアの3種は症状が軽く良性マラリアといわれていますが、熱帯熱マラリアと呼ばれるマラリアは症状も重く死亡することから悪性マラリアと呼ばれています。3日熱マラリアと卵形マラリアは、感染後1年以上経過してから再発することがあります。
    症状の特徴は周期的な熱痙攣(※3)が起こることです。どのマラリアも蚊に刺されてから、7日から40日で発症します。
    自然感染例以外では輸血や汚染注射針事故、胎盤感染などでも感染しますが、蚊による自然感染と異なり、3日熱マラリアや卵形マラリアでも再発しません。

    [症例]
    アメリカ、イギリス、台湾、マレーシアなどでサルのマラリアが蚊を介して、ヒトに感染しました。サルのマラリアがヒトに感染した場合は一般的に、軽症といわれていますが、例外的に連日の高熱がある場合は、重症化することがあります。サルの血液を使用した器材を扱う時には注意が必要です。

    [予防]
    感染地域を訪れる時にはマラリアの予防内服薬を投薬しますが、これは症状を抑えるだけで感染を防止するものではないので、蚊に刺されないことが大切です。薬剤によっては帰国後も数ヶ月薬を飲みつづける必要がある場合もありますので、その薬剤の用法を守ることが重要です。ハマダラカは夜間行動性の蚊なので夜間も蚊帳、殺虫剤、蚊忌避剤を適宜使用します。

    [治療]
    マラリア治療薬とマラリア原虫のイタチゴッコで完璧な治療薬はありません。初期に治療するこが大切です。


    (1) 大感染症 : マラリア、エイズ、結核で、開発途上国では有効なワクチンがなく、若い人を中心に感染が拡がり問題となっています
    (2) 耐性:薬剤が効きにくくなること
    (3) 周期的な熱痙攣:マラリアは原虫の種類により、発熱のための痙攣の間隔が違う
     
       

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