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◆外国でうつる
安全な島国・日本に住んでいると共通感染症なんて忘れてしまいそうですが、一歩海外に目を向けると、それはたくさんの共通感染症があります。
ヒトに感染する病原体は1709種、そのうち半数近くの約800種が共通感染症です。そのうちWHO(世界保健機構)が重要だと指定した疾患が166種です。日本でお目にかかるのは約50種ですからほとんどが外国産ということになります。
国内に住んでいれば、検疫で安全は確保されると思いますが(たぶん)、外に出ると誰も守ってくれません。
最近は秘境探検ブームで若いヒトを中心に世界中の秘境に日本人が出向いています。
あるデータによると、外国で咬傷事故にあう日本人は年々増えています。それも20歳台のヒトに。若者はリュックと寝袋一つで発展途上国を旅しています。そこで危険も顧みず動物と触れ合い事故に遭います。現在のところ大事には至っていませんが、この状況が続くとかなりの確立で狂犬病のような病気に感染します。
著者の友人が海外協力青年隊の仕事でアフリカの大学で教鞭をとっていました。彼はたいそうまじめで、病気にも精通していましたが、蚊には勝てずマラリアに罹ってしまいました。アフリカ滞在期間だっので、現地で治療をしたそうです。マラリアの熱発作はたいそう苦しいそうで、苦しいやら不安やらで入院していたそうです。そんなことを苦笑いしながら帰国後、報告していました。
外国に出かけるときは、海外感染症情報のホームページなどを確認して、触ってはいけない動物、口にしてはいけない食べ物、感染昆虫からどうやって身を守るか調べてから出かけて下さい。
海外で感染する感染症以外に国内の問題として憂慮していることがあります。温暖化です。温暖化になると暖かくなるのは当り前ですが、暖かくなると熱帯性〜亜熱帯性の共通感染症が増えてきます。特に九州沖縄には一番上陸しやすいと言われています。先に話したマラリアなどやデング熱などは有力候補です。どちらも媒介する蚊が生育可能な条件なのです。
現在、アメリカ・ニューヨーク州で猛威を振るっている西ナイル熱も元は外国の感染症でした。そのウイルスと蚊がアメリカに侵入して、トリの体内で増え、その蚊からヒトへ感染したのです。今回の事例は一過性で無く、どうもアメリカで根付いたらしいので問題となりました。同じ西ナイルウイルスが日本国内に上陸したら、日本全国に発生する可能性は濃厚です。このように海外の感染症は確実に日本国内に侵入しようと狙っています。
万が一、発生したら慌てないことです。日本人のいけないことは短絡的に考えて、牛海綿状脳症BSEが発生したら、牛肉を食べないとか、中国産ほうれん草に農薬を見つけたら、野菜は食べないとか・・・
共通感染症が出たら、動物を捨てるなんて事だけは、止めて下さい。ほとんどの共通感染症は治ります。
そして、動物には責任は無いのですから。
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