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    炭疽【Anthrax】

    キーワード ウシ、タール便、土壌菌
    病原体 炭疽菌
    感染動物 ウシ、ヒツジ、ウマ

    [動物の症状] 発熱、下血(※1)(黒色タール便)

    [ヒトの症状] 発熱、リンパ節腫脹、消化管出血

    [感染経路] 経口、創傷、吸入

    [敵を知る]
    代表的な動物由来感染症(※2)でウシなどでは、家畜伝染病予防法に、ヒトでは届出伝染病に指定されています。炭疽はかつて年間数百例を超えて発生していましたが、ワクチンの開発などで近年では10例以下の発生となっています。また、ヒトでもほとんど発生を見ていません。
    しかし、炭疽で死亡したウシを食べることでも感染したり、汚染された土壌の炭疽菌が小さな傷から入り込んでも、感染します。また炭疽菌を吸入すると急速に呼吸器不全を起こすことから、生物兵器として注目をあびています。

    [病原体データ]
    炭疽菌は土壌の中で長期間生息(※3)でき、一般的な消毒薬や煮沸消毒では死滅しません。一度土壌が汚染されると炭疽常在地となり危険です。感染後、数日で症状が出ます。国内ではある宗教団体が生物兵器として実験的に噴霧を計画しましたが失敗に終わりました。

    [症例]
    数十年前、東北のある地方で炭疽が発生し、家畜伝染病予防法にのっとって死亡ウシを地中深く埋めましたが、夜中に掘り起こし食肉に供した家族が腸炭疽となりました。

    [予防]
    家畜にはワクチンがあります。ヒト用は日本にはありませんが、外国では接種している国もあります。

    [治療]
    抗生物質で治療します。


    (1) 下血 : 血の混ざった便
    (2) 代表的な動物由来感染症 : ドイツの細菌学者のコッホが人類史上初めて純粋培養に成功し、フランスのパスツールが初めて生菌ワクチンとして実用化しました
    (3) 長期間生息 : 20年以上生息するという報告もあります
     

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