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    日本脳炎【Japanese encephalitis】

    キーワード ブタ、蚊、脳炎
    病原体 日本脳炎ウイルス
    感染動物 ブタ

    [動物の症状] 無症状、希に死流産

    [ヒトの症状] 脳炎、神経症状

    [感染経路] 蚊の吸血

    [敵を知る]
    日本ではワクチン予防が功を奏して、患者が見られることはほぼなくなってきましたが、東南アジアでは今もなお猛威をふるっています。感染しても殆どの人が発病しない不顕性感染(※1)で終わります。しかし、脳炎の症状が出ると1/3が死亡し、回復した2/3も半分には重い後遺症が残ります。日本では依然病原体を持った蚊が発生していますので、注意が必要です。

    [病原体データ]
    日本脳炎ウイルスによっておこる病気です。ヒトからヒトへの感染はなく、ブタの体の中で増えたウイルスを蚊が吸って、そのウイルスを持った蚊がヒトを刺した時に感染します。媒介する蚊の種類では、コガタアカイエカが主になりますが他の蚊によっても感染が起こることがあります。
    感染5日〜2週間後から、頭痛、発熱が起こります。子供の場合は、腹痛や下痢を伴うことも多いです。次に神経症状、筋肉の硬直や麻痺などが現れます。死亡率は約20〜40%で、回復しても重い後遺症が残ります。

    [症例]
    免疫のない妊娠したブタが感染すると、胎児に感染して流産したり、死産したりします。また免疫のない雄ブタに感染すると精子に障害を与え繁殖できなくなります。養豚家ではコガタアカイエカの発生する時期を考え、初産のブタには春先から日本脳炎ワクチンを接種します。
    ヒトではワクチン接種により、1968年以降激減し、ほとんど発生を見ません。


    [予防]
    有効で安全な不活化ワクチンがあります。日本では小児から学童の間で数回接種することによって、この病気の発生が少なくなりました。ワクチンを接種することで、安全にこの病気を予防できます。

    [治療]
    日本脳炎ウイルスに対しての治療はないので、ワクチン接種による予防が第一です。


    (1) 不顕性感染 : 感染しても症状の出ないこと
     

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