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    クリプトスポリジウム症 【Cryptosporidiosis】

    キーワード 腹痛、下痢、水
    病原体 クリプトスポリジウム原虫(※1)
    感染動物 ウシ、ブタ、ネズミ


    [動物の症状] 水様性下痢、脱水

    [ヒトの症状] 腹痛、水様性下痢、発熱、脱水

    [感染経路] 経口


    [敵を知る]
    クリプトスポリジウム症に感染したウシのピーク時の下痢便にはクリプトスポリジウムが1日あたり100億個(ヒトでは10億個)も排出されます。牧場などで抵抗力の小さい仔牛などが感染すると、またたく間にウシをはじめ牧場関係者にも拡がります。
    免疫力の低下したエイズ患者などでは死に至る場合もあり問題となっています。
    クリプトスポリジウム症は水系感染(※2)で拡がると集団感染を起こします

    [病原体データ]
    クリプトスポリジウムは、消毒薬に強い原虫1)で一般的な水道水の消毒薬である塩素消毒では、死滅しませんし、また、外界でも数ヶ月に渡って生き続けます。また、30個程度の少数の原虫でも感染させることが出来るので、たまたまコップ1杯飲んだだけの旅行者にも感染します。感染して5日から10日で下痢が始まります。

    [症例]
    1996年6月に埼玉県の町営水道が汚染され、町民の65%にあたる約9,000人が下痢となり、24人が入院しました。調査の結果、下水処理施設からのクリプトスポリジウム原虫の混入が疑われています。

    [予防]
    消毒薬には強いが、熱には弱いので煮沸消毒して飲み水に使用します。

    [治療]
    確実な駆虫薬はなく、対症療法で治療します。


    (1) 原虫 : "げんちゅう"と読み、非常に小さい寄生虫の1種
    (1) 水系感染 : 水を介して感染が拡がる
     

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