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動物疥癬症
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強い痒み、皮膚炎、皮膚にトンネル |
| 病原体 |
イヌセンコウヒゼンダニ、ネコショウセンコウヒゼンダニ |
| 感染動物 |
イヌ、ネコ |
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[動物の症状]
かゆみ 皮膚の炎症
| [感染経路] |
ヒゼンダニが皮膚に入りこむことによって |
[敵を知る]
ヒゼンダニは、いろいろな動物に感染します。イヌ、ネコをはじめ、ウサギやウシ、ウマヒトにも特有のヒゼンダニがいます。それぞれ、皮膚の下にトンネルを掘り、一生涯をトンネルの中で生活します。動物種が違うと、感染しにくいので動物のヒゼンダニがヒトの皮膚で長期にわたり生活は出来ません。動物のヒゼンダニの治療を行い、動物のヒゼンダニがいなくなると、ヒトへの感染はなくなります。ヒトのヒゼンダニの調査で、ある大学の皮膚科外来の2%がヒゼンダニの感染といわれています。ヒトのヒゼンダニは、免疫の弱い老人やエイズ患者の病棟で集団的に発生することがあり、そこから医療関係者に感染します。非常に強い痒みを伴ないますので診断は容易です。
1981年から1999年にかけてタヌキやカモシカ、キツネへのヒゼンダニの集団感染が確認されました。野生動物にヒゼンダニが感染すると痒みによる脱毛や皮膚の状態の悪化により、体温調節が行えず冬を越せずに凍死するといわれ生態系に影響を起こします。
[病原体データ]
ヒゼンダニは昆虫の仲間ですが、ヒトの目では見えないくらい小さな虫です。イヌやネコの皮ふに深いトンネルを堀り、動物の体液を吸って生活して、トンネル内に卵を産みます。1匹のメスダニの産卵数は約20個〜50個で、卵からかえったダニは脱皮して大きくなります。卵からかえったダニも脱皮したダニもトンネルを掘ります。トンネルの長さはメスの方が長く、数mm〜数cmにも及ぶことがあります。成ダニに近づくと表面に向かってトンネルを掘ります。卵から成ダニになる期間は7〜21日で、メスの寿命は3〜4週間といわれています。イヌやネコの体から離れると2日以内に死んでしまいます。
[症例]
20代の女性が1ヶ月前に拾ったネコの皮膚病で来院しました。そのネコは頭部の皮膚が腫れて、フケっぽくなっていました。あまりの痒みの強さにネコは顔周辺を掻き壊し、出血もありました。皮膚の一部を掻き取り、顕微鏡で検査しましたら、ネコショウセンコウヒゼンダニとその卵がたくさん確認出来ました。女性に顕微鏡を見せて、家族で痒い人がいませんか?尋ねましたら、家族全員が最近かゆみに悩まされて、家ダニだと思い、薫煙タイプの殺虫剤を使用したばかりということでした。そして、彼女の腕を見ると痒そうな引っ掻きあとがありました。皮膚科への上診を勧めて、ネコの治療を開始しました。2週間後、ネコは痒みもなくなり、すっかり治りました。もちろん女性もスッキリした顔で報告に来ました。
[予防]
感染源の動物と接触させないこと、ネコは仲のよい遊び仲間の野良猫から感染する事が多いです。
[治療]
イヌ・ネコ : 抗疥癬薬
ヒト : 皮膚科へ
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