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野兎病
【Tularemia】 |
| キーワード |
ウサギ、潰瘍、リンパ節腫脹、細菌兵器 |
| 病原体 |
野兎病菌 |
| 感染動物 |
ノウサギ、ノネズミ、リス、プレーリードック |
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[動物の症状]
リンパ節腫脹、敗血症、死亡
| [ヒトの症状] |
悪寒、波状熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、皮膚の潰瘍、リンパ節炎、咳、腹痛、敗血症、髄膜炎、死亡 |
| [感染経路] |
吸血昆虫(ノミ、蚊、マダニ)の刺咬、経皮感染、吸入感染、経口感染 |
[敵を知る]
野兎病は、もともと野生のウサギ、ネズミなどげっ歯類の病気です。国内において地方病的に発生が見られ、その多発地帯としては、福島県、山形県、千葉県の山岳地帯で報告があります。発生時期は11月から12月が最も多く、狩猟の時期に重なります。これはノウサギを狩猟で捕らえ、そのノウサギのノミやダニから感染したり、調理する時にうつるからと考えられ、手指に病変が多く見られます。国内の野兎病は1950年をピークに減少しており、現在では年間数例の発生を見るのみです。しかし、外国において野生動物をペット化して輸出した感染例が報告され、検疫のない輸入ペットからの感染が心配されます。
[病原体データ]
野兎病菌はネズミ、ジリスなどの小型げっ歯類やノウサギとノミやダニなどの吸血昆虫との間で維持されている急性の熱性疾患です。その感染環にヒトが入り込み、ヒトで発症します。
感染経路は吸血昆虫に刺されても、野兎病菌を直接触っても、吸い込んでも、食べても感染します。また水、土や死体、皮の中で何週間生きつづけますので、注意が必要です。
10〜15個の野兎病菌が皮膚に付着するだけで感染し発症するという、大変感染性の強い細菌ですので、かつて細菌兵器としても研究されたこともあります。野兎病菌が入り込んだ部位は潰瘍をつくり、近くのリンパ節が腫れ、症状がすすみます。発熱をはじめ悪寒、筋肉痛、関節痛が起こります。
全世界に分布し、アジア・欧州に分布する種類は病原性が弱いと報告され、北米に分布する種類は、病原性が強いといわれています、日本はその中間型といわれています。
感染して3日から7日で発熱が始まり、刺咬部位は潰瘍となりますので診断は容易に出来ます。
[症例]
2002年夏アメリカ合衆国テキサス州の動物輸出業者が野生のプレリードッグをペット用に販売しました。その頃この業者内で突然死したプレリードッグ数匹をCDCが検査しましたら、野兎病による死亡とわかりました。CDCはWHO(世界保健機構)と協力して輸出したプレリードッグの追跡調査をしました。この業者から同時期に日本に輸出していたプレーリードッグは約60匹いて、安全が確認されました。
この業者は捕獲した野生のプレーリードッグを売っていたということで、感染の危険が高い可能性があったということでした。
[予防]
弱毒生ワクチン(ヒト用)
吸血昆虫に刺されないこと。
危険な動物を触らないこと。
[治療]
抗生物質の投与
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