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パスツレラ症
【 Pasteurellosis 】 |
| キーワード |
日和見感染症(※1)、口腔内細菌、化膿 |
| 病原体 |
パスツレラ菌 |
| 感染動物 |
イヌ、ネコ、ウサギ |
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[動物の症状] 無症状、呼吸器症状
| [ヒトの症状]
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外傷性 : 局所の疼痛、発赤、腫脹、化膿 |
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日和見感染症 :
呼吸器感染症、耳炎、副鼻腔炎 |
| [感染経路] |
外傷性 : 直接イヌやネコに咬まれる、またはひっかかれることにより感染 |
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日和見感染症 :
空気中にいる菌を吸い込むことにより感染 |
[敵を知る]
パスツレラ菌は、健康なイヌやネコの口の中に存在する菌(口腔内正常細菌)であり、これらの動物にかまれたりすると感染します。またネコは肢を舐める習性がありますから、爪にもこの菌がいることがあります。そのため、引っかかれることによっても感染します。感染するとひどい化膿になることがあります。
最近、老齢者や糖尿病など抵抗力の弱い人が、ペットと過度のスキンシップ(キスや、口移しでペットに食事をあげるなど)により、この菌を体内にとりこみ感染するという日和見感染的1)なことも、多いことがわかってきました。
ペットを犯人扱いしない為にも、ヒトがペットとの過度のスキンシップを避けるようにしましょう。
[病原体データ]
パスツレラ菌はほとんど100%の健康なネコや口腔内に、約半数の健康なイヌの口腔内に存在する菌なので動物の除菌はたいへん難しいです。
咬傷によるパターンとパスツレラ菌を吸い込むことで起こる呼吸器感染のパターンがあります。
咬傷では、30分〜3日後で咬傷部位が赤く腫れあがり、痛みも伴ないます。リンパ節まで腫れても全身性に拡がる事は少なく、適切な抗生物質で時期に治まります。
慢性の気管支炎などの基礎疾患があるような場合は、パスツレラ菌を吸い込んで呼吸器感染症となり慢性化することあります。
[症例]
老夫婦のKさん夫婦の会話の中心は、三毛猫のミー子。元はノラで、Kさん宅に来て、はや三年。今ではすっかり家庭の中心となり、大好物の刺身をKさんの箸で直接もらったり、それはもう目の中に入れても痛くないほどのかわいがりよう。当然寝るときも一緒。朝になると、Kさんの顔を舐めて起こすらしい。
そんなKさんに最近異常が。鼻がつまり、鼻の奥から喉に膿のようなものが喉に流れる変な感覚。近所の耳鼻科に行ったが治らず、総合病院へ。そこでパスツレラ感染症を指摘され、副鼻腔にたまった膿を抜いてもらい、抗生物質の処方をうけました。時間はかかりましたが、よくなりました。
目の中に入れても痛くないようなネコも、あまり過度のスキンシップはよくないと、「親しき仲にも礼儀あり」を、身をもって知ったKさんでした。
[予防]
慢性的な病気で治療中のヒトは、イヌやネコとの過度のスキンシップを慎むことが大切です。
部屋の空気を清潔に保つ。
イヌ・ネコが、咬んだり引っかいたりしないよう、しつける。
[治療]
早期の抗生物質の投与

| (1) |
日和見感染
: 普段は病害を与えない菌が、免疫力低下などで突然病害を与える菌に変わって感染症を引き起こすこと。 |
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