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    エルシニア症 【Yersinia Infection】

    キーワード 低温発育細菌、食中毒、強い腹痛
    病原体 エルシニア菌
    感染動物 イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ゲッ歯類

    [動物の症状] 無症状、腸炎

    [ヒトの症状] 強い腹痛、下痢、発熱、発疹

    [感染経路] 経口感染

    [敵を知る]
    エルシニア菌は、食中毒を起こす菌として知られています。健康なウシ、ブタなどの腸管内にすみついていた菌が、食肉の処理中に肉に付着して、それを食べてヒトに感染することがあります。またこの菌により汚染された牛乳や乳製品、水によって感染することもあります。
    エルシニア菌は低温でもゆっくり増えるという特徴をもっていますので、冷蔵庫に入れておいたからといって、油断は禁物です。
    なおこの菌は、健康なイヌ、ネコの糞便の中にもいることがあります。

    [病原体データ]
    エルシニア菌は、ヒトに恐ろしいペストを起こすペスト菌と親戚のような菌です。しかし、この菌はペスト菌とは違い、口から感染し、腹痛・下痢などの腸炎を起こします。2歳以下の幼児が感染した場合には、かなりひどい下痢を示すことがあるので、注意が必要です。
    また、この菌は、0〜5℃の低温でもゆっくり増殖する事が出来ます。しかし加熱処理によってこの菌は、簡単に死滅します。

    [症例]
    感染すると、猛烈な腹痛におそわれます。大人の場合の下痢回数は1日2〜4回ほどですが、2歳以下の幼児では、なんども下痢をくりかえし、軽い発熱もみられます。エルシニア食中毒の特徴である発熱とともに発疹が出ることも多いです。

    [予防]
    動物の糞便に触れない、ペットを触ったあとは、よく手を洗う。冷蔵を過信しない。よく加熱してから食べる。

    [治療]
    抗生物質の投与

     

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