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なぜ、感染症が増えてきたのでしょうか?
それは人類の無秩序な開拓と乱開発が端を発していると思われます。その無秩序な開拓とは、未開の地へどんどん侵入することで、元々は野生動物の病気であった病原体が、ヒトへたまたま感染するようになりました。新しく発見されたヒトと動物の共通感染症のエボラ出血熱(後述)、マールブルク病(後述)、ニパウイルス病(後述)、ヘンドラウイルスなどが、未開の地から運ばれて来ました。もう一つの原因の乱開発は、温暖化の原因の一つになり熱帯、亜熱帯の病気がじわじわと拡がっています。マラリア(後述)や西ナイルウイルス(後述)、デング熱(後述)などが拡がっている疾患です。また、再興感染症といわれる結核(後述)やサルモネラ症(後述)、大腸菌O-157(後述)などは抗生物質と密接な関係があり、一度制圧しかかかったように見えましたが、抗生物質の効きにくい耐性菌に変異して再び猛威を振って注目を浴びています。
このように感染症が増加する中、ヒトに感染することができる病気は何種類ぐらいあると思いますか?
当院のスタッフに質問してみましたら、『100疾患ぐらい?』と答えてきました。
きれいな日本に暮らしていると、そう感じても仕方ありませんね。
実際には、ヒトに感染することができる病原体は現在、1709種が知られており、その内の49%がヒトと動物の共通感染症といわれています。
皆さんもこの数に驚いているのではないでしょうか?
800種あまりあるヒトと動物の共通感染症の中で、WHO(世界保健機構)が重要だとしている疾患は122〜166疾患あり疾患数は年々増える傾向にあります、日本ではその半分弱が問題となっています。
最近は、動物からうつる病気の報道を耳にすることが多くなってきました。
衛生環境が向上した日本でどうして"ヒトと動物の共通感染症"なのでしょうか?
今まで日本に存在しなかった病気が外国から輸入感染症として突如侵入して、脅威を与えています。それに加え、今の日本は衛生概念が高くなり"国民総潔癖性"となり、病気に対してナーバスになっているので、それらの相乗効果でパニックを起こすのです。
パニックにならないためにも、"ヒトと動物の共通感染症"の正しい知識が必要になります。
では、"ヒトと動物の共通感染症"と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
動物からうつるコワイ病気、汚い動物からうつる病気、家畜や畜産物からうつる病気、と人それぞれ感じかたは違っても、動物から・・・となります。
だから、動物はコワイ、動物がキライ、動物を触りたくない、動物を飼いたくない・・・ しかし、よく考えてみましょう、ヒトに病気をうつす確立が一番高いのはヒトの病気なのです。
ヒトからヒトにうつる病気はたくさんあります、病院に行って風邪をもらったなんてことは、よく聞くことです。
ヒトの病気がコワイからといって、ヒトと交わらないで暮らすことは不可能ですよね? ヒトの病気に対して、どうしたら防げるか、どう対応したら良いか、みなさんは良く知って理解しています。
ヒトからヒトへうつる病気は自分自身に関係のある問題なので、理解しているのですね、では動物からうつる病気はどうでしょうか?
動物を悪者にし、触らぬ神にタタリ無し的な状況にしていませんか? |
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